【書評】『仕事ごっこ~沢渡あまね~』 / 仕事のムダについて考える
■本のタイトル
『仕事ごっこ ~その”あたりまえ”、いまどき必要ですか?~』沢渡あまね
■著者「沢渡 あまね」さんについて
・あまねキャリア工房代表
・株式会社なないろのはな取締役
・業務改善、オフィスコミュニケーション改善士
多くの企業で働き方改革、組織活性、企画運営支援などを行われている。
著書に、
・職場の問題地図
・業務デザインの発送法
・運用☆ちゃんと学ぶシステム運用の基本
などがある。
趣味はダムめぐり。
■読もうと思った経緯
業務を改善したい、自分の時間を作るために。
改善するには、まずは問題を見つけることから。
問題に気づける能力を得るために本書を手にした。
■簡単な要約+感想・気づき
・仕事ごっこ
「生産性やモチベーションの向上の妨げとなる仕事や習慣のこと」
自分の仕事に時間がかかるのは、仕事ごっこに頑張っていたからなのかもしれない。
時間がかかる= 生産性が低い
生産性 = アウトプット ÷ 労働時間
アウトプット= 成果
この式が正しければ、自分はアウトプットに装飾して過ぎていたのかもしれない。
(装飾:資料の見やすさなど)
・仕事は生き物
「生まれた当時は価値があった。
仕事もそれに合わせてアップデートしていかなければならない」
人間は現状維持が好きらしい。
自分も好きだ、楽だから。
しかし現状の方法で、今以上の成果を出そうとすると負荷が上がる。
負荷を高めないためには、現状をアップデートしなければならない。
・童話に学ぶ
本書は、馴染みのある話をベースに書かれている。
~白ヤギさんからお手紙着いた~
白ヤギさんは、ITが進んだ現代でも手紙を書き続けている。
その結果、どうなるかを身を持って知ることとなる。
手紙の良さがあるのは否定しないが、
スピードを求めるのであれば方法を考えた方が良い。
手紙に限らないが、自分の業務でも当てはまることは多い。
■感想(まとめ)
童話には教訓を多く含んでいるが、本書もまさにそれだ。
動物たちが主な登場人物なこともあって読みやすい。
コミカルに描かれるため、笑い話としても楽しめるが
自分のことを考えると素直に笑えない。
自分にとっては資料作りが特に当てはまる。
社内向けの資料なのに、
誰が見ても分かりやすく、誰にも失礼の内容に配慮した資料に作り込む癖がある。
それはそれで評価されているのだが、
自分の時間を圧迫しているので見直す必要がありそうだ。
自分に求められているのは、本当に見やすい資料なのか。
仕事について考えるきっかけとなる1冊だった。