きままにまにまに

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【書評】リラックスのレッスン~鴻上尚史~

人前で話すのが苦手な人のための本

人前で話すのが苦手です。

緊張して、声と手と足が震えます。

それは小学生の頃からで、先生に指名されるのがイヤでした。

答えがわかっても手を挙げる勇気もなかったです。

そのまま大人になったのですが、そんな自分に人前で話すコツを教えてくれた1冊に出会ったのでまとめていきます。

ー目次ー

本のタイトル

『リラックスのレッスン~緊張しない・あがらないために~』

 著:鴻上尚史

 

著者「鴻上尚史」さんについて

・作家、演出家

 ・舞台公演のかたわら、

  映画監督、ラジオパーソナリティ、小説家、エッセイストなどで活躍中。

・著書

 「不死身の特攻兵 軍神はなぜ上官に反抗したか」

 「孤独と不安のレッスン」

 「「空気」を読んでも従わない: 生き苦しさからラクになる 」

 など

 

読もうと思った経緯

社会人になり、人前で話す機会が増えました。

仕事でお金(お給料)を頂いている以上断れません。

(スピーチ、会議、プレゼンなど)

人前で話すことは永遠のテーマだと思っています。

仕事以外でもする機会ありますし、他の仕事に移っても消えない問題だと思います。

なので何とか克服する糸口をつかめないかと思い、本書を手に取りました。

 

簡単な要約 + 感想・気付き

 身体からほぐせば精神もほぐれる

身体はほぐれているのに、精神だけ緊張していることはない。

反対に精神が緊張して、身体が緊張していることもない。

これは身体と精神の関係が深いからみたいです。

なので、緊張したら身体をほぐせばいいということらしいです。

 

具体的な身体のほぐし方について3つの方法が書かれていますが、その中で「姿勢」について特に興味深かったので掘り下げていきます。

 

緊張しない姿勢

重心が低いと精神も落ち着く。

具体的には丹田(おへその下辺り)に重心がくるのがベストです。

緊張している人は、頭に重心が置いてしまっているみたいです。

 これは緊張している人を思い浮かべると分かりやすいかもしれません。

 

【緊張している人(焦っている人)】

 頭を中心に、上半身が頻繁が動いている印象を受けます。

 そして足が止まっている。

 

【落ち着いている人】

 頭の位置はさほど動かず、動く時は体全体が動く。

 

丹田に重心を持っていく方法

本書を読んで、自分が簡単で実践できそうだと思ったのは「ジャンプする」です。

更に、ジャンプの着地のときに重心が下るイメージを持つことで効果が上がるみたいです。

 

これは、スポーツをしている人には馴染み深いかもしれないですね。

自分も学生時代の部活の試合前には、軽く跳ねてました。

たしかにスポーツではしてましたが、これを社会人生活でしたことはなかったです。

まさかこんな効果もあっただなんて……。

 

おそらくジャンプには重心を下げる以外にも効果はありそうです。

・身体がほぐれる

・足に力が入るので足の震えおさえらえる

・呼吸が整う

上記は自分がスポーツしていた時に感じていたことです。

 

スポーツと人前で話すことは違いますが、目的(緊張をほぐす)は同じです。

ジャンプは試す価値がありそうなので試してみようと思いました。

 

精神的な原因は自意識

自意識は、「他人から自分がどう見られているか」です。

これが過剰になると緊張に繋がります。

 

たとえば、部屋に1人いる状態でぬいぐるに話しかけても緊張しません。

しかし、他の人がいる中でぬいぐるにに話しかけるとのは恥ずかしいです。

 

これは話す内容より、周りからどう見られているのかに意識が向いているからです。

(1人でぬいぐるみ話かける自分の姿を想像するのも何かイヤですが……) 

 

では自意識を消せばいいかいうと、そうではありません。

自意識は消そうとするとほど、存在感が増すからです。

なので自意識は消さずに、うまく付き合うことが大切です。

 

自意識との付き合いかた

本書を読んで、自分が簡単で実践できそうだと思ったのは「あたえられた状況に集中する」です。

あたえられた状況に集中することで、自意識が自然と小さくなります。

 

具体的には、緊張する場面で「自分は何をしないといけないのか?」を考える。

他人の評価を気にする余裕が無いくらいに、自分のすべきことに集中する。

そうすればパフォーマンスも上がるし、自意識が大きくなることもない。

一言でまとめると、「吹っ切れ」と。

(ここは自分の解釈多めなので、違っていたらすいません……)

 

これもスポーツのゾーンに近いように感じました。

周りを気にせず、自分の世界に入っていく。

そうすれば神経が研ぎ澄まされ、普段よりいいパフォーマンが出せる。

 

仕事とスポーツは全く別物と見て今まで生きてきましたが、意外と仕事にも役立つことが多いのかもしれないですね。

 

感想(まとめ)

人前で話す時に緊張しないコツを本書で学びました。

しかし、おそらく今後も緊張すると思います。

「頭でわかっている = 解決」ではないので……。

 

なので、できることから実践していこうと思います。

 

苦手意識を持って挑むと、それだけで緊張してしまいます。

それなら、自分なりに緊張しないように準備をして挑んでみようと思います。

その考えに至った箇所を最後にまとめて終わりにしようと思います。

「人前で話すことに自信がない」と「話す内容に自信がない」は違うのです。

(中略)

人前で緊張してしまう人は、この区別を曖昧にすることが多いです。

<本書より> 

 人前で話すのは基本イヤですが、それより急に答えを求められるのが最高にイヤです。

何故、急に答えを求められるのが嫌なのかを考えると、話す内容に自信がないからでした。

 

では、話す内容に自信が持てるようになれば、この悩みも少しは減るはずです。

自信を持つためには、事前準備(基礎知識を頭に入れる)をすることだと思います。

 

少なくとも基礎知識があれば、教科書通りの回答ができるので、大きな間違いはしません。

間違いをしないと確信がもてれば自信が持てます。

何事もこういった積み重ねの結果、苦手は克服できるのかもしれませんね。

おわり。