【書評】『バイトやめる学校~山下陽光~』 / 好きなことを仕事にするには
■本のタイトル
『バイトやめる学校』
著:山下陽光
■著者「山下陽光」さんについて
・ハンドメイドファッションブランド「途中でやめる」主宰
・「バイトやめる学校」を日本全国各地で開催
・新しい過去を顔見する「新しい骨董」のメンバー
■読もうと思った経緯
歳が30を超えると、自分の生き方について意識するようになった。
今の生活は望んでいたものだったのか。
そもそも自分は何を望んでいるのか。
世の中には人の数ほど生き方は存在しているが、多くの人が苦しんでいるように見える。
自分にとっての苦しみの1つが仕事だ。
だからその苦しみからの脱却方法が知りたい。
そんなことを思い、本書を手にした。
■簡単な要約+感想・気づき
・効率の悪い生き方
やりたくない仕事をするからストレスが溜まる。
↓
ストレスが溜まるから、たまの休みにお金を使ってストレスを発散する。
↓
ストレス発散にお金を使うからお金がなくなる
↓
お金がないから、やりたくない仕事をする
上記の流れで生きていると、自分のために生きているというより、仕事のために生きているように思える。
仕事を上手く行うために、自分の体と精神をメンテナンスをしているような…。
仕事が本当に好きなのであれば、それでもいいのかもしれないが、会社勤めの人で仕事が好きな人は少ないように思える。
やりたくないことを頑張るために、やりたいことを少しする。
これを逆転させたい。
やりたいことを頑張るために、やりたくないことを少しする。
・仕事の本質
「仕事って基本的に人が嫌がること、人ができないことをやるからお金がもらえる」
多くの人がやりたいことは、やる人が多いから単価が下がる。
単価を下げたくないから、やりたくない仕事を皆頑張っているのかもしれない。
・好きを仕事にする方法
「好きなことの近くで、多くの人が嫌がっていること。それが自分にとって嫌でなければ仕事になる」
ゲームのレベル上げ代行がそれに近く思える。
・ゲームは好き
・でもゲームのレベル上げは嫌い。
・ゲームのレベル上げが苦でない人がそれを引き受ける
・報酬としてお金をもらう
→仕事として成立
これをいろいろ突き詰めていくと、何か見えてくるかもしれない。
ちなみに自分は、ゲームのレベル上げは嫌いではないけど好きではありません。。。
■感想(まとめ)
好きなことは何?
嫌いことは何?
これを答えるのは簡単だが、どんな所が好きで、どんな所が嫌いなのか、分解して考えることが大切なんだと感じた。
ひょっとしたら自分が好きだと思っていたのは実はあまり好きでないと気づくかもしれない。
また好きなことの中にも嫌なことはある訳で、好きなことを仕事にするとそこばかり目が行き、嫌いになってしまう可能性もある。
本書の内容とは少し異なるが、そんなことも考えさせられた。
別の本になるが、「商売の基本は信用を集めること」とあった。
その信用の集め方を、自分に合った形でどう探すのがいいのか。
そのことについて知れたのは大きな収穫だった。
今まで、「仕事を変える=転職」だったが、
「仕事を変える=仕事を作る」という選択もいいと思えた。
(いきなり行うのが難しければ、副業からでも)
その道も考えるのは面白いのかもしれない。
そう思わせてもらえた一冊だった。